劇団の多くは劇団のWEBサイトをもち、劇団のプロフィール、活動履歴、公演情報等を掲載している。その中で公演情報について書き連ねてみる。
■劇団の公演情報とは何だろう
WEBサイトの公演情報に必要な要素って何だろう・・
一般的にはこうイメージされているのではないだろうか。
「顧客、もしくは顧客になりうるユーザーがきたときに「商品情報(公演情報)」を伝える
為のもの」
さてここで注意していただきたいのは「商品情報(公演情報)」の部分である。 「商品
情報(公演情報)」をどのようにとるかでサイトのつくりは変わってくる。多くのサイトを
拝見して私自身が感じたことが「商品情報(公演情報)」=「スペック(必要項目)」に
なってませんか?
しかしそうでしょうか。本当に必要な情報というのは「スペック(必要項目)」に加えてもその
商品(公演)の「イメージ」であったり「空気感:雰囲気」であるべきじゃないでしょうか?
上記を踏まえて公演情報に関する考察をしてみる。
■公演情報に必要な項目
公演情報に必要な項目を以下に書き連ねてみた
1.公演日時
2.キャスト
3.スタッフ
4.地図
5.チケット値段
6.チケット購入方法
7.チケット販売開始日
8.連絡先
9.作品説明
10.その他注意事項
「スペック(必要項目)」と類される部分は「1〜8、10」の部分であろう、「空気感:雰囲気」に
類される部分は「9.作品説明」である。(時によっては「2.キャスト」の部分も入ってくるかもし
れない。
■「スペック(必要項目)」と「空気感:雰囲気」の違い
これを自動車メーカーのページで説明してみよう。これが実にわかりやすいです。
−トヨタ
・トヨタbBの公式ページ
・トヨタbBスペシャルコンテンツ
−日産
・フェアレディーZ公式ページ
・フェアレディーZスペシャルサイト
さて公式ページのほうは基本的に車のスペックが乗っているだけです。
トヨタの方はかなり味気ないです。これが「スペック(必要項目)」です。
スペシャルサイトはスペックのほかにその車に対するブランディングを植付け用としています。車種に
対するこだわりや、乗り心地やブランドイメージ何が紹介されています。こっちが、「空気感:雰囲気」。
ー予断ですが、以前から車メーカーのページって味気なく、スペックだけなんだろうって思ってました。
たまたま、その作業をしている人間がいて話を伺ってみると、商品を買う段階まで入っている顧客はス
ペックが重要だそうです。なのであのような簡素なページになっているとか(その他にもいろいろあるの
だそうだけど・・ごにょごにょごにょ
創っていて楽しいのはやっぱスペシャルサイト系だそうです・・w
■現状のWEBの公演情報ってどのようになってる?
この文章を書くときにいろいろなサイトを拝見しました。
担当者がいないのか、WEBに関する認識が薄いのか、忙しすぎてWEBまで手がまわんねぇよとゆうのか・・
いやぁびっくらこきました。ほとんどのページが「スペック(必要項目)」情報のみだったんですねぇ・・
参考までにスペックのみのサイト(一例)
・毛皮族
・シベリア少女鉄道
・大人計画
・転球劇場
等・・・
ちなみに、劇団を知らずにWEB情報をみてこのサイトにいったら、「え?これをみてナニを判断して買えというの
ですか?」てなかんじです。ちなみに上に掲載されているサイトは全部めちゃくちゃ面白いのでヒマが会えば見に
行きます。でも知らない人は難しいですよねぇ・・
「空気感:雰囲気」がでていたと思えたページ
なんか以外に少ないね、やっぱ資本の入っているところはデザイナーが雇えるらしくやっぱ空気感なんかは伝わっ
てくるけど。(昔のクリータンクリートもサイトよかったよなぁ・・サーバー激重だったけど)
■「空気感:雰囲気」を出すって
結構簡単なことじゃないですかと思う。制作さんはチラシを作ってますよね?制限が多い中であれを削り、これを削り
してると思います。それを入れ込めばいいんです。チラシじゃできなかったことをWEBじゃ出来るんですよ。ドキドキし
てきませんか? あんな情報こんな情報のせたらおもしろいのにぃーってのができるんですよ。
それで、スペックサイトによく多いのがチラシをそのまんま貼り付け・・
WEBだから出来ることってこんなこと?悲しくないですか?
デザイナーに発注をかけているならWEBページ用のデザインもお願いしましょうよ。チラシデータJPEGで出して乗っ
けるだけの手抜きはやめましょうよ、それが本当によいと思っているページですか?
■最後に
今回この文章を書くに当たっていろいろなページをみました。でも多くはスペックページです。だったら一歩踏み込んだ
ページを創ればイニシアチブを取れるんじゃないですか?たしかに、WEBは問題がいくつかあります。閲覧経路を作る
までが大変だとか、知識がないとか、忙しくて手がまわらないとか。だけどWEBも演劇宣伝の上では重要な1メディアと
考えればチラシと同じ労力がさける広告宣伝がうてるはずです。いや違いない!!自分達がその先駆者になるのだと思
えばもっと様々なアイデアが出てくるはずです。確かにサイトを作る際、台本が出来ていない、情報がない等の問題があ
ります。だが、「仮チラシ」→「本チラシ」とあるように「ティザー期」→「本番」のほうな2段が前にすることによっても対策が
とれます。自分達のサイトでチケットがうれれば、チケぴあマージンも払わなくてすみます。いいことづくしですよ。
WEBの可能性を自ら狭めるようなことをせずに皆様ががんばれることを祷ります。
異論、反論があればコメントにどうぞ。
いあ〜、おもしろく読ませて頂きました。
Posted by: GiRAFFE : 2004年03月24日 21:55